4年目の思い


東日本大震災から、今日で4年となります。

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普段のニュースには、もうほとんどあがらなくなった被災地の話題ですが、
さすがに今日はテレビも新聞も震災の話題を取り上げています。

約1か月に1度、被災地支援団体aoSORAntの活動として
被災地での青空レストランに参加してきていますが、
少しずつ変化してきていることもある中で、
何も変わっていないことがほとんど、という印象を、現地では感じています。

未だ、多くの方が避難生活をされている仮設住宅。
宮城では約3万5000人、岩手で約2万8000人、福島で約2万3800人いらっしゃると
今朝のニュースで見ました。
未だ仮設住宅での生活を強いられていること、
仮設住宅にどんどん空きができて、コミュニティが成り立たなくなってきていること、
そもそも地域の再開発がすすまないために住む場所を決められないこと、
住む場所一つをとっても、さまざまな問題があり、
原発事故の関係で避難されている方は、さらに複雑な問題を抱えていらっしゃいます。

あまりにも大きく、複雑な事情の中で
一人の人間ができることはたいしたことではないのかもしれませんが、
決して過去のことではなく、今も続いていることとして、
関心を持ち続けることだけでも、
大切なことなんじゃないか、と思っています。


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できることはわずかですが、
現地の方に会って「忘れていないよ」を伝えること、
現地の方の今の声を、伝えること、
自分にできることを続けていけたら、と思います。


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2014年のしめくくり青空レストラン

被災地支援団体aoSORAntでの活動、
今年最後の青空レストランに参加してきました。


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今回担当したのは、サラダとスープ。
いつもお世話になっている築地の仲卸さんにお願いして
選んでいただいたのは、この季節でもプリッと大きなあさり。


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そして、色鮮やかでみずみずしいブロッコリーとカリフラワーです。


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向かう先は、福島県南相馬。
新幹線の福島駅から車で仮設住宅を目指す途中、
通り過ぎる飯舘村には、除染中ののぼりが。


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除染済みの土が入った黒い袋がそこかしこに並ぶ姿は、
何度見ても異様な光景。
平地は除染しても、山は手が付けられないと聞いて、
山から流れる水や、飛んでくる落ち葉、切り離せない自然たちはどうするんだろう、と
??がいっぱいです。


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今回の青空レストラン開催地は、
南相馬市小池第二仮設住宅。


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原発20㎞圏内の小高町の皆さんが、集団で入っていらっしゃる
30世帯くらいの仮設です。


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私は毎回始発の新幹線で向かうのですが、
スタッフの皆さんは、機材、食材を積んだマイクロバスで、前日の夜中発で向かってくださいます。
荷物をおろし、テントの設営や、食材の下準備を始めます。


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今回の料理メンバーはこちら。
我らがチームリーダー、天冨良いわ井の岩井さんをはじめ、
同じく天ぷらの銀屋さん、料理研究家のグー先生こと、林幸子先生、
そして、フランス、シャブリから、この日のために来日してくださった
フランソワ・セルヴァンさんです。


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メニューも、盛りだくさんの内容です!


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セルヴァンさんは、私も大好きな生産者さん。
岩井さんと仲良しのセルヴァンさんが、このボランティアの話を聞いて、
ぜひ参加したいと手を挙げてくださったのが、
今年最後のこの回で、実現しました。


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今回のアオゾランのために用意してくださったのは、
一般に売られているドメーヌものではなく(こちらもとっても素晴らしいのですが)
セルヴァンさんが個人で所有している畑でとれるブドウで作ったプライベートラベルのもの。
エチケットが少し違います。
彼曰く、「ドメーヌものは、世界中に輸出しているので、万人に慕われるシャブリらしさを表現し、
プライベートラベルは、代々伝わるセルヴァン家が守ってきた味を表現している」とのこと。
まだまだ若い2012年の村名ワインでも、じんわりと後に長く広がる旨みの余韻は
確かにいわゆるシャブリではないかもしれません。


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お料理もどんどん出来上がっていきます。
どんどんお好み焼きを焼いていく
関西出身グー先生の、慣れた手さばき!


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銀屋さんの揚げてくださる天ぷらは、
今回は天丼になります。


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セルヴァンさんも、天ぷらに初挑戦!
ころもをつけて、色よく揚げるなんて、
誰がやってもすぐにできるものではありませんが、
彼はとにかくお箸の持ち方がきれいでした。


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私も傍らで、スープ作り。
今回はあったかクラムチャウダーです。


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去年のこの時期、とても寒かったことを思いだし、
温かいスープがあったら、喜ばれるかな、と思いメニュー決定。
セルヴァンさんのシャブリに合わせるなら、クリーミーながら魚介の出汁がきいたものがいいなぁと
あさりを使ったボストン風のクラムチャウダーにしました。


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仮設住宅の皆さんを思ってのメニューですが、
外で準備するスタッフも結構寒かったりするので、
こういうスープは、味見がてら、体を温めるのに一役かってくれるかな、との思いもありました。


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さて、他のおかずも順次詰めて、
おべんとうの完成です。


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銀屋さん、岩井さんの
桜エビ、きす、レンコンの天丼、
くわいや穴子の骨、銀杏を揚げた吹き寄せ、
私は、温野菜と鶏ハムの秋サラダと、クラムチャウダー


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グー先生の、浪速のお好み焼き。
中ふわ外ぱりっの軽やかな味わいで、何枚でも食べられそう♪


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出来上がったお弁当を、
皆さん集会所に集まって召し上がってくださいました。
ご挨拶がてら、ワインの説明をするセルヴァンさん。


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年配の方が多く、日本酒は好きでもワインはちょっと、となってしまったら・・・
と、心配していたのですが、
かたことの日本語をまじえながらもいろいろお話されるセルヴァンさんと
彼のワインに興味津々の皆さん。


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あっという間に打ち解けて、ワイワイと大騒ぎ。
「このワインはおいしい」と皆さんとっても気に入ってくださって、
仮設の皆で飲むから、とワインの注文まではいりました(!)。

仮設住宅では、近隣の方との付き合いが難しい場合も多い中、
こちらは皆さん小高からいっしょに移動して来られたそうで、
一緒に花を育てたり、集まって食事をしたり、見かけない人がいたら声をかけにいったりと、
常にお互いの交流があるとのこと。

そんなお話をしてくださった自治会長さん、
原発20㎞圏内にある自宅には、戻ってもいいと言われて戻ってみたものの
低いと言われていた放射線の数値も実際には高く、
建ててまだ年も浅い大切な自宅に、長くはいられず、仮設にいらっしゃるとのこと。
自宅に立ち寄り、仮設住宅に向かう時、
ある時から、「帰る場所」のはずの自宅から
仮設住宅に「帰る」という言葉が出てきてしまったんだ、と
寂しそうに話してくださいました。



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帰り道に寄った、海岸沿い。


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仮設から、5キロほどの距離ですが、
まだ手つかずのまま。
堤防も切れたままで、テトラポッドに荒々しく打ち付ける波が目の前に広がります。


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年が明けたら、丸4年になろうとしています。
この1年で、何か変わっただろうか、
と思うと、どんどん仮設にいづらくなっている現状以外、
周囲の環境はほとんど変わっていない印象も。

そんな中で、青空レストランに行き続けることは、
何かに役だっているんだろうか、
ただの自己満足にすぎないんじゃないだろうか、
こうやってブログに書くたびに、
考えてしまい、なかなか文章が先につなげられなくなります。

でも、
行かないで悩むなら、行って悩んだ方がいい。
行って感じたことを、身の回りの人に伝えるだけでも
少しは役に立っているかもしれない。
そう思ったりもします。

まだ、答えは出ていませんが、
前に進みながら悩もうと思います。


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仮設住宅のおかあさんたちが作ってくださった、お守り飾り。
一人一つずつ、と、全員にくださいました。
いつも最後には、逆にいただく温かい気持ちに
またまた感謝です。

theme : ボランティア活動
genre : 福祉・ボランティア

青空レストラン2014年10月



被災地支援団体aoSORAntの活動、
今月も参加させていただきました。

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向かったのは、福島県南相馬市。
角川原仮設住宅です。


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少し速度を遅めた台風が、徐々に近づいている中、
雨が降る前に…と準備スタートです。


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今回も、私の担当はごはん。
いただいた茨城の栗を譲り受け、栗ごはんを作ることになりました。
今回は100食分。
栗およそ8キロの皮をむくのは、結構な時間と労力・・・。
これもおいしい栗ごはんのため。
えいえい、おー!


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あく抜き、下ゆでした栗を詰め、調味液も準備万端。
いざ、出発です。


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お米と調味液、栗を
いつものガス釜にセットして・・・


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2回に分けて、炊きます。

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今回のメニューは、こちら。
銀屋さん、岩井さんの天ぷらチームです。


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天ぷらの海老の仕込みをする銀屋さん。
お手伝いしてくださる、地元のお母さん。
もともと魚屋さんで仕出しもされていたとあって、
魚介の扱いはなれているからと、進んでいろいろと手伝ってくださいました。


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今回の天ぷらだねは、
えびの他、キス、アスパラ、マイタケ、そして飛び入り参加のチーマディラーパ。


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銀屋さん、岩井さんの、息の合ったコンビで
どんどん天ぷらが揚がっていきます。


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出来上がったおべんとうが、こちら。
岩井さんのなめこのおろし和え、お漬物は、芭蕉菜、かぶ、みょうが、
チーマディラーパの葉は辛子和えに。
季節の天ぷらの盛り合わせに、栗ごはん。
秋の味覚たっぷりの、メニューになりました。


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お昼前に降り始めた雨は、どんどん激しくなり、
皆さんが、集まってくださるころに、ずいぶん強くなってしまいました。


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そんな雨の中も、傘をさして、
並んでおべんとうを待ってくださる皆さん。

あとで、
「おいしかったよ、ありがとう」
と、わざわざ言いに来てくださったのが
何よりもうれしいひとことでした。


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ここでも、盛りつけのお手伝いをしてくださるお母さん。
とっても元気で、たのしいおしゃべりで逆に私たちを盛り上げてくださいました。

息子さんは今東京にいらっしゃるそうで、
「この後は、戻っていらっしゃるんですか?」と聞くと
「いやぁ、もう戻らないよ~。
戻る場所もないからねぇ。
本当は、うちの魚屋を一緒に継いでもらってるはずだったんだけどね・・・」と。
笑って茶化しながらも、寂しそうにうつむいたお母さんの姿を見て、
言葉に詰まってしまいました。


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こちらが、お母さんの旦那さま。
魚屋のお父さんです。
お父さんも、雨の中ずっと私たちを気遣って
声をかけてくださっていました。


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「このへんでは、さんまを天ぷらにするんだけど、よかったら一緒に揚げてみて」と、
お父さん、さんまを持ってきてくださいました。

そのまま生でたべてもおいしい、
立派なさんまです。


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天ぷらになったさんま。
初めて食べました。
ちょっぴりしょうゆを垂らしていただくと、
生とも、塩焼きとも違う、何とも言えない香ばしいうまみがひろがりました。

お父さんのおかげで、新しい出会いが、また一つ。


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少しでも喜んでいただけたら、元気になっていただけたら、との思いで
向かうのですが、
現地のおとうさん、おかあさん、皆さんに出会い、
半日を一緒に過ごす中で、
逆にいつもパワーをもらっている気がします。

一緒に料理をしたおかあさんたちの笑顔を思い出し、
やっぱり「食」って人をつなげてくれる大切なものだな、と
改めて思い
「もっとがんばろう」と
志を新たにする帰り道でした。



プロフィール

関岡弘美

Author:関岡弘美
雑誌等でレシピを紹介しながら
自宅での料理とワインの教室を主宰しています。
料理、お菓子、ワイン...
日々思うことをつれづれと。

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