青空レストランin南相馬
週末、福島県は南相馬市に行ってきました。
被災地支援団体aoSORAntの、青空レストラン。
2回目の現地参加です。
今回うかがったのは、牛河内第三応急仮設住宅。
周辺一帯は、大小さまざまの仮設住宅が連なる場所です。
自治会長さんが、各戸にお知らせをしてくださっているとのことなのですが、
午前中はほとんど人も見当たらず、本当に皆さん来てくださるのかな・・・と
ちょっとどきどきするくらいの静けさ。
今回の私の担当は、前回に引き続き、サラダとデザート。
デザートは、仕込んだものをラッピングして搬入。
今回は、今が季節の花を、と思い、ローズのケーキにしました。
ピンク色はローズとフランボワーズのケーキで、奥のグリーンはピスタチオのケーキ。
こんな感じで、一人分ずつラッピングして準備完了。
今回の団長は、浅草橋「サンムーン」の清水シェフ。
銀座店にいらしたときに紹介いただいて以来、清水さんの冷麺の大ファンな私です。
キンパ(韓国風のり巻)を、清水シェフ指導のもと、皆で巻いていきます。
銀座「天冨良いわ井」の岩井さんは、今回は料理ではなく、
なんと包丁研ぎ師としての参加。
なかなかこんな機会もないので、と、皆さん続々と包丁を持って集まっていらっしゃいました。
おいしいお料理を食べていただくだけでなく、
日々の生活のちょっとしたことのお手伝いも、
本当はあるとうれしいことなんだと、改めて実感。
今回のメニュー看板は、こちら。
キンパ、プルコギ、ホタテのサラダ、焼き菓子、梅のシロップ煮。
彩り鮮やかなメニューが完成しました。
最初は、ほとんどどなたも見かけなくてドキドキしていましたが、
スタート時間になると、皆さんそろっておべんとうに並んでくださいました。
作っているところをのぞきに来てくださったり、
包丁が研ぎあがるのを待ちながら、一緒におしゃべりしたり。
帰りは、車の見送りに来てくださいました。
仮設住宅を出て帰路につく前に、海沿いまで車を走らせてもらいました。
ものの5分ほどで到着した海岸沿い。
壊れたままの道路の脇は一面、緑の草原。
どこまでも緑が続く平地は、もともと家が建っていた場所。
今は、土台のコンクリートだけがぽつり、ぽつりと見えるばかりです。
何もないままの、ただただ、広い視界。
残された土台を埋めるように、シロツメクサが咲き乱れていました。
行き場のない思いで、胸が熱くなりました。
この思いは、忘れちゃいけない。
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