2014年のしめくくり青空レストラン

被災地支援団体aoSORAntでの活動、
今年最後の青空レストランに参加してきました。


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今回担当したのは、サラダとスープ。
いつもお世話になっている築地の仲卸さんにお願いして
選んでいただいたのは、この季節でもプリッと大きなあさり。


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そして、色鮮やかでみずみずしいブロッコリーとカリフラワーです。


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向かう先は、福島県南相馬。
新幹線の福島駅から車で仮設住宅を目指す途中、
通り過ぎる飯舘村には、除染中ののぼりが。


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除染済みの土が入った黒い袋がそこかしこに並ぶ姿は、
何度見ても異様な光景。
平地は除染しても、山は手が付けられないと聞いて、
山から流れる水や、飛んでくる落ち葉、切り離せない自然たちはどうするんだろう、と
??がいっぱいです。


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今回の青空レストラン開催地は、
南相馬市小池第二仮設住宅。


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原発20㎞圏内の小高町の皆さんが、集団で入っていらっしゃる
30世帯くらいの仮設です。


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私は毎回始発の新幹線で向かうのですが、
スタッフの皆さんは、機材、食材を積んだマイクロバスで、前日の夜中発で向かってくださいます。
荷物をおろし、テントの設営や、食材の下準備を始めます。


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今回の料理メンバーはこちら。
我らがチームリーダー、天冨良いわ井の岩井さんをはじめ、
同じく天ぷらの銀屋さん、料理研究家のグー先生こと、林幸子先生、
そして、フランス、シャブリから、この日のために来日してくださった
フランソワ・セルヴァンさんです。


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メニューも、盛りだくさんの内容です!


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セルヴァンさんは、私も大好きな生産者さん。
岩井さんと仲良しのセルヴァンさんが、このボランティアの話を聞いて、
ぜひ参加したいと手を挙げてくださったのが、
今年最後のこの回で、実現しました。


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今回のアオゾランのために用意してくださったのは、
一般に売られているドメーヌものではなく(こちらもとっても素晴らしいのですが)
セルヴァンさんが個人で所有している畑でとれるブドウで作ったプライベートラベルのもの。
エチケットが少し違います。
彼曰く、「ドメーヌものは、世界中に輸出しているので、万人に慕われるシャブリらしさを表現し、
プライベートラベルは、代々伝わるセルヴァン家が守ってきた味を表現している」とのこと。
まだまだ若い2012年の村名ワインでも、じんわりと後に長く広がる旨みの余韻は
確かにいわゆるシャブリではないかもしれません。


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お料理もどんどん出来上がっていきます。
どんどんお好み焼きを焼いていく
関西出身グー先生の、慣れた手さばき!


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銀屋さんの揚げてくださる天ぷらは、
今回は天丼になります。


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セルヴァンさんも、天ぷらに初挑戦!
ころもをつけて、色よく揚げるなんて、
誰がやってもすぐにできるものではありませんが、
彼はとにかくお箸の持ち方がきれいでした。


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私も傍らで、スープ作り。
今回はあったかクラムチャウダーです。


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去年のこの時期、とても寒かったことを思いだし、
温かいスープがあったら、喜ばれるかな、と思いメニュー決定。
セルヴァンさんのシャブリに合わせるなら、クリーミーながら魚介の出汁がきいたものがいいなぁと
あさりを使ったボストン風のクラムチャウダーにしました。


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仮設住宅の皆さんを思ってのメニューですが、
外で準備するスタッフも結構寒かったりするので、
こういうスープは、味見がてら、体を温めるのに一役かってくれるかな、との思いもありました。


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さて、他のおかずも順次詰めて、
おべんとうの完成です。


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銀屋さん、岩井さんの
桜エビ、きす、レンコンの天丼、
くわいや穴子の骨、銀杏を揚げた吹き寄せ、
私は、温野菜と鶏ハムの秋サラダと、クラムチャウダー


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グー先生の、浪速のお好み焼き。
中ふわ外ぱりっの軽やかな味わいで、何枚でも食べられそう♪


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出来上がったお弁当を、
皆さん集会所に集まって召し上がってくださいました。
ご挨拶がてら、ワインの説明をするセルヴァンさん。


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年配の方が多く、日本酒は好きでもワインはちょっと、となってしまったら・・・
と、心配していたのですが、
かたことの日本語をまじえながらもいろいろお話されるセルヴァンさんと
彼のワインに興味津々の皆さん。


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あっという間に打ち解けて、ワイワイと大騒ぎ。
「このワインはおいしい」と皆さんとっても気に入ってくださって、
仮設の皆で飲むから、とワインの注文まではいりました(!)。

仮設住宅では、近隣の方との付き合いが難しい場合も多い中、
こちらは皆さん小高からいっしょに移動して来られたそうで、
一緒に花を育てたり、集まって食事をしたり、見かけない人がいたら声をかけにいったりと、
常にお互いの交流があるとのこと。

そんなお話をしてくださった自治会長さん、
原発20㎞圏内にある自宅には、戻ってもいいと言われて戻ってみたものの
低いと言われていた放射線の数値も実際には高く、
建ててまだ年も浅い大切な自宅に、長くはいられず、仮設にいらっしゃるとのこと。
自宅に立ち寄り、仮設住宅に向かう時、
ある時から、「帰る場所」のはずの自宅から
仮設住宅に「帰る」という言葉が出てきてしまったんだ、と
寂しそうに話してくださいました。



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帰り道に寄った、海岸沿い。


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仮設から、5キロほどの距離ですが、
まだ手つかずのまま。
堤防も切れたままで、テトラポッドに荒々しく打ち付ける波が目の前に広がります。


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年が明けたら、丸4年になろうとしています。
この1年で、何か変わっただろうか、
と思うと、どんどん仮設にいづらくなっている現状以外、
周囲の環境はほとんど変わっていない印象も。

そんな中で、青空レストランに行き続けることは、
何かに役だっているんだろうか、
ただの自己満足にすぎないんじゃないだろうか、
こうやってブログに書くたびに、
考えてしまい、なかなか文章が先につなげられなくなります。

でも、
行かないで悩むなら、行って悩んだ方がいい。
行って感じたことを、身の回りの人に伝えるだけでも
少しは役に立っているかもしれない。
そう思ったりもします。

まだ、答えは出ていませんが、
前に進みながら悩もうと思います。


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仮設住宅のおかあさんたちが作ってくださった、お守り飾り。
一人一つずつ、と、全員にくださいました。
いつも最後には、逆にいただく温かい気持ちに
またまた感謝です。
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Author:関岡弘美
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